≪企画意図≫
各先生方の日々の臨床を見学しているようなオンラインセミナーです。
目的は、先行文献をはじめとする情報の提供をすることだけではなく、
参加者が実際の臨床を肌で感じ、学んだ知識・技術を現実の診療にすぐに活かす手助けをすることです。
そのため、症例や実際の動作の評価など、”動画”を多く用いて講演を行っていただく予定です。
アカデミックな内容よりも、日々の臨床の様子を参加者の皆様に共有させていただくという内容になっています！

※本セミナーは、全6回の開催となっております。
各単回開催は別イベントにて順次公開いたします。

【タイトル】
『理学療法士の臨床～ザノンフィクション～』

【セミナー内容】
【第１回】１月１１日「変形性膝関節症の疼痛に対する評価と介入の実践例〜運動制御の観点から疼痛の要因を類推する〜」
福岡整形外科病院 リハビリテーション科
田中 創　先生
変形性膝関節症 (膝OA) は力学的負荷により関節内外への負荷が増大した結果，関節軟骨 (軟骨下骨) や靭帯，半月板，関節包などの膝関節全体に影響を及ぼす疾患である．力学的負荷の増大は疼痛にも影響するため，膝OAでは力学的負荷を減弱することが最も重要な課題である．また，疼痛が長期化すると，中枢性感作や心理社会的要因 (破局的思考や運動恐怖)，身体知覚異常などが疼痛を複雑化・難治化させる要因となる．加えて，それらの要因は運動制御にも影響するため，力学的負荷を助長する要因にもなり得る．そのため，膝OAの介入おいては，力学的負荷 (運動制御) の問題を解剖学・運動学的な視点から捉え，それを引き起こす要因を神経学的・心理社会的要因などから類推することが重要となる．これらを踏まえて，本研修会では，膝OA患者に対する臨床での具体的な評価や介入の実践例について動画などを交えて紹介する．

【第２回】１月２６日「サッカーにおける足部・足関節傷害への考え方と対応」
KoPLACE
森口整形外科
瀧口 耕平 先生
サッカーの現場では、ボールを足で扱う競技であるが故に、足部・足関節の傷害をしばしば経験します。 また、傷害に対応する際にも、ボールを扱う部分であるがために難しさを感じることが多いのではないでしょうか？ そこで、本セミナーではサッカーにおける足関節捻挫の病態から予防、足関節捻挫をはじめとする足部・足関節傷害後のサッカー競技復帰について、これまでの経験と考え方から現場での対応方法について紹介いたします。

【第３回】２月３日「股関節疾患に対する理学療法」
文京学院大学
大川 考浩 先生
本セミナーでは股関節に関する疼痛や、隣接する関節への影響について取り扱います。基本的な機能解剖からそれらをどう臨床に落とし込んでいくかをバイオメカニクスの観点から、動画を交えながら紹介していきたいと思います。 受講する皆様に本セミナーで取り扱う視点が加わることで、股関節に関する評価とアプローチについて新たな引き出しが増えることを期待しています。

【第４回】２月２０日「肩関節の動きと理学療法」
LocoBase
斉藤 嵩 先生
肩関節が重力下で動くためには、肩関節の可動域、筋力などでは出来ません。肩甲帯を支える体幹、体幹を支える下肢の影響がとても大きい。これらの影響を評価し、上肢が動ける状態を作ることで初めて肩関節の評価と治療となる。肩を動かすためにはどうしたら良いのかこの部分にフォーカスして解説したいと思います。

【第５回】３月８日「腰痛に対する理学療法」
桐蔭横浜大学
成田 崇矢 先生
主に椎間板性腰痛、 椎間関節性腰痛を見る際の考え方をお伝え致します。

【第６回】３月１７日「頸部の機能解剖と臨床応用－リスク管理から評価・アプローチまでの考え方－」
文京学院大学
上田 泰久 先生
本セミナーでは、頸部に苦手意識を持つセラピストの先生方にも、明日からの臨床で使って頂けるよう基礎から応用まで、より実践的な内容について丁寧に解説したいと思います。頸部には血管・神経が走行するため、評価・アプローチでは不安を伴う先生方もいらっしゃると思います。そのため、具体的な「リスク管理」の方法を提示し、より安全に、症状の改善に繋げる「評価とアプローチ」について動画を活用して解説します。